日記

ちょっとずつ会社に行く習慣を身につけようとしている。家に居続ける方が新型コロナウイルス感染リスクは低いけど、自分がだめになる方が早いかな、という気がして。はたして読みは合っており、空転していた脳内は多少はまともに動くようになったと思える。

しかしアクセルの踏み方がわからなくなって久しい。少し前までは「なぜか運転席に乗れない」、乗ったら乗ったで「エンジンのかけ方がわからない」、そのうち座席から放り出されて再チャレンジ、みたいな気分だったのが、座席に乗ったけど足下にアクセルペダルがなくてあらら、みたいな気分になった。とはいっても木村一基九段が王位戦で敗れた時の「まあ、また一から出直します」「まあ実力のものですから。仕方のないことで。またやり直せということでしょう」という言葉をしばしば思い出すようになっている。

「ストレート負けは恥ずかしい限り」「また一から出直します」木村一基前王位(47)コメント全文(松本博文) - 個人 - Yahoo!ニュース

もちろん木村九段ご自身はこうは言っていても実力をお持ちで、タイトル戦こそ大変な戦いをされていても、将棋の世界の外から見ればとんでもなくすごい方ではある。ただ、その木村九段でも激戦を顧みて感想戦でこう話すのである。大したことのない私がどうして比べられよう。それでも、同世代の木村九段がこのように考えるのなら、私も、他の人のようにはいかなくても、一から出直すしかないではないか?

アクセルペダルが見当たらない運転席で、次はブレーキを探したりハンドルがすっぽ抜けたり、シフトレバーを変なところに入れたりするんだろうけど、やり直せということでしょう。誰かの存在や言葉でせっかく支えられていると実感しているのだから、やってみるしかなかろう、という気持ちになっている。