教習日記:卒業検定

教習そのものは2段階のみきわめで終了、なのですが、卒業検定も入れちゃいます。

今日もよく晴れた。急制動は湿潤時の14mではなく乾燥時の11mで確定です。12:50集合、でも5分前にはきてください、とのことだったのでそれって12:45集合でいいのでは……?と思いつつ、実際には1時間前に教習所について、今まで通りコース図を見ながらコースを眺めていました。到着した時には割と平常心だったのに、その時の教習の2段階目の人たちが検定コースを回っているのを見るとどんどん緊張。昨日のみきわめ時と同じように缶コーヒーを飲んで験担ぎ。バイクと缶コーヒーって相性がいいってよくいう(というか、バイク雑誌でもよく言われている)のですが、糖分とカフェインと水分ほどほど、というのにちょうどいいんですよねぇ。お茶も買いましたが、そっちは単なる水分補給という感じで。

集合15分前に集合場所に移動。今日は検定を受ける人が多いそうで、なるべく詰めて座ってくださいと言われました。今まで見たことがない人でした。たぶんえらい人。集合時刻になって集まった受検者は、大型・普通あわせて15人。外国人の方が3人いました。女性は私一人。大型5人、普通が5人×2で名前を書かれて、コースを割り当てられ、その順番で走ります、とのこと。その日は全員同じコースなのかと思ってたのに全然違いました。私は分けられた5人中3番目。一番最初じゃなくてよかった。

名前を呼ばれ、生年月日と条件(裸眼か眼鏡かコンタクトか)を答えます。その後検定の際の注意事項(服装、コース内の課題、検定中止となる事項などなど)をスライド見つつ聞いて、最初の人は13時半スタート、全員同じタイミングで結果を聞くので終了は15時半過ぎとなる予定だと説明を受け、いつもの二輪受付に移動してプロテクターを着けます。普段の教習で着けていたゼッケンはなし。そりゃそうなんですが、教習じゃないんだなーと変なところで緊張。

時間になって、検定そのものの集合場所である四輪の教習用出入り口に行くと、そこから少し離れた発着所に検定車が用意してありました。あれどうやっていつも準備してるんだろうって気になっていたけど目撃できなかった。3組それぞれちょっとずつタイミングをずらしてスタートです。四輪(今回はいなかったけど、大型やけん引も)の検定組も一緒に走っています。

名前は順番に書かれていたけど覚える時間もなく、さらに誰が誰だかわからないので、走っているコースを見て判別。最初に戻ってきた普通の人が自分と同じコースだったので、その次の次だな、と思いながら眺めていました。ウォーミングアップ走行をさせてくれる教習所もあるようですが、今のところはまったく何もなしの一発勝負。何度も頭の中でコースをなぞっているのに緊張してたまに頭が真っ白になります。特に一本橋急制動、昨日のようなイメージそのままでやれば何も問題ないけど、急制動一度こけてるし……いやいや最後はうまくできたし、とかいろいろな考えがよぎって落ち着かないったら。しかもとても暑いし。

そして前の人が帰ってきて、自分の名前を呼ばれて、発着所へ。挨拶をして、最後の質問事項があればといわれて戻ってくるときの合図の出し方(前の前、前の人それぞれ逆に出していた気がするので自信がなくなった)を確認して、「ご自身のいいタイミングでどうぞ」と言われて車体に手をかけます。乗る瞬間から検定スタート。実はここの手順を緊張するとすっ飛ばしていたので、慎重に前輪ブレーキかけて、車体をまっすぐにして、サイドスタンドをはらって、またがって(右足はステップに)、ミラーを調節して……とものすごーく慎重に。クラッチ握る、エンジンかける、Nランプ確認、右後方確認して右足ついてローギアに、とそれはそれは丁寧にやったら、なんとなく落ち着きました。で、発進。

コースの前半はだいたいできているはず。見通しの悪い道路、クランク、S字はOKのはず。その次の坂道発進、やっぱりやらかしましたエンスト。落ち着いて半クラにしてアクセル足して後輪ブレーキゆっくり離して……のはずがもう1回エンスト。ここで不合格を覚悟しました。エンストそのものは確か4回までOK?だったはずですが、坂道発進は1m下がったら検定中止なのです。3回目でやっとふらふら発進、でも後方確認は全部やった!(というかそこからやり直さないと落ち着けなかった)

指定速度区間も40km/h出せた、コース間違いがなく踏切に行けた、次が急制動。ここでまたやらかしてしまった。急制動に入る前は停止しなくてよく、ローギアに入れてから加速し始めればいいと聞いていたし実際練習もしたのですが、途中でエンジン音が妙に高くなってしまった(ように聞こえた)のでした。エンジン音が高いっていうことはニュートラル? でもNランプついてない気がする?(日差しが強くて見えない)と思って、ひとまず一度停まって、ローギアに入れ直し(実際どのギアだったのか覚えていないけどたぶんローだったと思う……)。加速する距離がいつもより少ない状態からのスタートになってしまいました。とにかく40km/hまであげて進入しないとその後の停止の可能性も消えると思って、いつもより多くアクセル回したら、なんと見事に40km/hランプがついた! 加速が足りない場合にあるという急制動そのもののやり直しも指示されなかったので、そのまま続けます。

外周回って、障害物避けて、あとは最後の一本橋スラローム一本橋前の停止線はまっすぐ停まれたので、あとはまっすぐ進むのみ。昨日みたいに、昨日みたいに、と思いながら、途中ちょっとぐらついたけどなんとか後輪が降りたのを確認。その後はスラロームでしたが正直全然覚えていません。視線は先の方にした気がする、くらい。なんとか検定一発中止にはならずに発着所に戻って、後方確認しまくって降りて、サイドスタンド立てて(ここでよろけることもあるのでめっちゃ気をつける)、ハンドル左に切って終わり。

この時点では、外周のときに右折する車がいて左側を通るか通らないか迷って、1回目は通った、2回目は通る余地が足りなかったように思ったので停止した、という判断が危ないと思ったのと、後方確認がたぶんいくつか抜けがあると思ったのと、一本橋スラロームそれぞれの時間が微妙かな?という予想をしていました。一発中止はなかったものの、累積でぎりぎりなのではないかと。

あとは検定発表待機の場所でひたすら待ちます。二輪は二輪だけなのかと思ったら、大量にいた四輪の人たちと一緒に待つことになっていて、呼ばれる順番で合否を予想することが困難に。落ち着かないけど教本見るのも変だし、ひたすらスマホいじって電池がだいぶ減ってしまいました。長かった……。

検定員の人たちが入れ替わり立ち替わりやってきて、四輪の人たちがちょっとずつ呼ばれてごったがえしている中、大型を受けた人が呼ばれ始めて、四輪の人が減っていって、とうとう順番が回ってきて発表場所のブースへ。まず自分の走りへの感想を聞かれて、「ライン取りはまあまあできたと思うんですけど……」と言ったら、「そのライン取りがだめでした」。ええー。クランクの出口の右折準備(←ここ右に寄れって言われたことなかった気がする!!)が1点目。2点目は、坂道発進して坂を下ったあと、右折して、さらに次の右折のためにセンターラインに寄らなければならなかったのですが、そのときにまったく寄れていないどころかほぼ中央であったと。「全然わからなかったです」といったら「(できないときは)そういうものなんです」とのことでした。明らかに坂道発進でテンパってましたね……。あとはエンストしすぎ。坂道発進の2回+おそらく急制動の手前の1回だと思います。「使い古した教習車ならともかく、検定車は新車です。新車であれだと危ないです」。もう1つはスラロームで時間超過。スラロームは正直時間を気にすると何もかもがぐちゃぐちゃになるのでしょうがないと思ってた。右折で寄れないのはアウトだなー……と思ったら「合格です」!!! 思わず机につっぷしてしまいました。

ぎりぎり70点だったとのこと。すごく気になっていた一本橋は7.5秒くらいだそうで、今までのあの遅さはなんだったんだという気持ちになりました……。一本橋がずっとできなくて昨日のみきわめ2回目でやり直していたこと、急制動も何度か失敗したことを言って、課題走行にばかり気持ちが向いていました、と反省すると、「昨日見てましたから知ってます」とのこと。そういえばいたかもしれない(覚えてなかった)。エンストのことだけもう一度注意を受けて、「それでは楽しいバイクライフを送ってください」と敬礼されたので、深々とおじぎ。本当にありがとうございました。

最初の集合場所に戻って卒業証明書の交付を受けます。アンケートの記入があったので、教習原簿にはんこを押してくれた方で記憶にある方(集団で教わった場合は途中で教官が入れ替わったので名前が覚えられなかった)を「印象がよかった人」に羅列しまくり、諸注意+免許書き換えの説明を受けて、解散。終わったー!

ウォーミングアップ走行がない分、みきわめの次の日くらいじゃないとたぶんエンスト3回どころの話ではなかったと思うので、連続した日に卒検通って本当によかった……。正直落ちたかなと思っていて、次の土日に再度補習+卒検だと、感覚を戻すのにせいいっぱいで連続で落ちていたように思います。

教習開始から約1ヶ月半。ちょうど誕生日に2段階のみきわめを通って、翌日に卒業できたので、すごくよい自分への誕生日プレゼントになりました。あとは免許書き換えだ! 教習原簿の教習終了日に誕生日が書かれていたのでつい撮った写真、しばらく眺めてにやにやしよう。

教習日記は今回で終わりですが、また免許書き換えやらバイク購入までの道のりやら……はバイクカテゴリを付けて書いていきたいと思います。