教習日記:第1段階の8、9時間目

会社のあとに教習に行くことにしていたので、ハイカットのスニーカーとグローブとインナーキャップと教本を一式まとめてもっていきました。荷物重くてだるいかなーと思ったら案外なんとかなった。妥協してスニーカーあきらめなくてよかったなぁと思いました。

今日やったこと

1段階の残り2時間で、まだやってないのがクランク、S字、坂道発進AT車……とやたらたくさんある状態。どうするんだろうと思っていたら、「では今日はクランクとS字と坂道発進をやります。後半でAT車体験もしていただくのでさっさとやりましょう」っておいおいおいおい。クランクとS字結構大変なのでは(坂道発進は四輪MTよりは楽と聞いていたのでまあいいかと思った)。

ウォーミングアップ走行で、サードに入れた状態で外周カーブにさしかかるとき、いつもどたばたとセカンドに落としてぎくしゃくしていたけど、ノッキング寸前かも?というくらい速度落としてからセカンドに落としたらさくっといけて目からうろこ。減速が足りてなかったのですなぁ。減速というか、車間距離を気にしてゆるくブレーキかけてたせいかもしれない。

そして突然の8の字走行とクランクとS字と坂道発進と交通法規(交差点とか止まれとかいろいろ)!!! 前回まで全然やってないし一本橋スラロームばっかりやってたんですけど……まあ一応交通法規的なもの(だいぶ甘いけど)覚えてはいるけど最近運転とかしてないし……と内心壮絶に焦りながら、指導員ともう1人の方と3人でコースをくるくる回ります。8の字は突然幅が狭くなったしクランクとS字は指示があんまり聞こえないし(※二輪はヘルメットありエンジン音ありでなかなか聞き取れないのです)。坂道発進もなんかできる前提でやっていて、うわ進まない!!と思ったら後輪ブレーキ踏みっぱなしだったりとか、それはもうハードな教習でした。ついてくので本当にせいいっぱい。

半分ちょっと?時間が進んだところで、MTの教習車をバイク置き場に入れて、AT車の教習に。「時間がないので、8の字と一本橋スラロームを体験していただく感じですー」っておいおいおい。教習車乗り換えのときにちらっと雑談をしたら、もうお一人は一度二輪免許を取ってから失効し、四輪を最近取って、さらに二輪を取り直しているそうで。しかも同じ教習所とのこと。そりゃーできるわ……。指導員の方が私に「今までバイク乗ってました?」と聞くので、原付は取ったのでその時に原付だけ乗ってましたと答えると、「よくついてこれたねーすごいねー」。……いや本当についていくの大変でした。ちょっと油断すると離されるし。

AT車の重さを体験するために少しだけ取り回しをしてから、遠心クラッチの仕組みをちょっと教わり、ある程度ふかさないと前に進まない、と注意事項を聞いて乗車。アクセル回しても進まなーい。そのまま8の字に入って、MTなら半クラッチにするところをアクセル回しながら進む。で、速度が落ちて、こけました。「倒れたら重いので逃げてください」って言われてたので、これはいったん逃げようと思ってすすっとどいたつもりが、ふくらはぎを強打してました。「大丈夫ですか」って言われて「大丈夫です!すみません!」って起こしたけど(車体がでかくて倒れきってない状態になってるので、重くても一応起こせる)、帰宅してからふくらはぎ見たら腫れてました。まあだいぶ打ったもんなぁ。

そのまま8の字を抜けて、次は一本橋。速度出さないと進みませんよって言われてやってみたら速度出なくてここでもこけました。というか一本橋から落ちたついでに車体倒したというか……。助けてもらいながら起こして、よろよろとエンジンかけ直して、スラロームに入ったらこれまた速度が出なくてパイロンを盛大にひきながらエンスト。すごく必死で回転数見てたので「はい前見てー」って言われてしまった。

AT車体験は本当に結構つらくて、最後に指導員の方に「買う気になった?」と聞かれて「絶対私には乗れません」と断言してしまいました。750cc(軽めらしい)のMTより重いのなんてほんと無理。取り回せないし。「もし買うなら、小さめで軽いの(と100か125のスクーターを指しながら)がいいですよ。動かしやすいし」とアドバイス。現実的にATならそれくらいのレベルじゃないとだめそう。で、「はい次はみきわめね」って言われて、9時間終わったあとにみきわめじゃなかったのか!とめちゃくちゃびっくりしたのでした。心の準備できてない。

いったん休憩してすぐに2時間目です。買っておいたお茶をごくごく飲むくらいしかやれることがなかった。

2時間目はみきわめ。指導員と1対1。うお緊張する。指導員の方から「これまで習ったことをちゃんとできるかどうかがみきわめです。落ち着いてしっかり安全に課題に取り組んでください(大意)」と言われてさらに緊張しつつ、教習コースを全部走るとかじゃないんだな、とちょっと安心しました。何しろさっきクランクとかS字とかやったばっかりだし!

最初は一本橋スラローム一本橋はがちがちになってて落ちる。スラロームは最初パイロン倒しまくる。うーんこの間結構できたのになーと思いつつ、だいたい線形に上達するわけがないと思い直して何回か再挑戦。一本橋は「とにかくゆっくりすぎ」で落ちてばっかりでした。スラロームは意外なことに3回目くらいから普通にできるように。

次は指導員の方が運転する後ろをついてコースをくるくる。みきわめといいつつ、いろいろ教えてもらいながらなので、クランクでパイロンに接触したときは「内輪差があるので大回りでカーブしないと」など大変基礎的なことを教えてもらいました……。前の人がクランク内でつっかかってるときに、停止ついでに「カーブでふくらみがちなんですが、減速の問題でしょうか」と聞いてみたら、ニーグリップが甘いとかなり影響するとのこと。坂道発進で一度エンストしたり、右左折時にしっかり寄り切れてなかったりと、割とあっぷあっぷな感じで進む教習。

最後に急制動を2回。30km/hでいいのに40km/h出してしまい、再挑戦時はスピードばっかり見て変なところを走った挙げ句、ブレーキの握り込みが甘いと指摘されました。止まれなかったのではなく、止まるくらいになってからクラッチに気を取られてブレーキ放しちゃった、みたいな。急制動すごい勢いで忘れている。

最後は一本橋をとにかく、ということで何度も練習したけど、トータルで2回くらいしか成功しなかった気がします。「全体のどれくらいで落ちたと思いますか?」「1/3くらいだったと思います」「その1/3で5秒かかってます」「えっ」、「今度はどれくらいで落ちましたか?」「半分くらいでした」「1/2なのに6秒かかってます」「うわ」、みたいな会話を経て、一本橋はとにかく遅く走るというものではなく、適切な距離を適切な速度で走る課題なので、きちんと時間を意識してください、とアドバイス。しかも遅くしなきゃ(+ニーグリップしなきゃ)と思うあまり上半身に力が入りまくり。うーん他はともかく一本橋の成功率の低さでみきわめだめだったかなぁ、と思いながら戻りました。

そして結果は、なぜかみきわめクリア! 「一本橋は2段階でも練習するし大丈夫でしょう」「とにかく遅すぎて牛歩戦術みたいになっているので、歩く速度と同じように考えてください」「勢いつけて台に乗ったら、その後は歩くつもりで。スピードが出過ぎたら落とせばいいんです。スピード出る前から落とそうとすると(台から)落ちます」との講評をいただきました。もう講評じゃなくて一本橋の教習ですねこれ。

一度落ちてもよかったのかもなあ(教習生が決めることではないけれど)、と思いつつ、2段階でもしだめだったら簡単に通すようなことはしないでしょうきっと。なんだかんだクランク・S字・坂道発進+コース内走行を無理矢理やったおかげで、発進・停止はそんなにぐずつくことはなくなりました。一度だけ停止でよろけて無理矢理足で支えきり、近くにいた指導員の方にあきれられつつ「すごいですね!」とびっくりされたりも。

振り返ってみれば、3〜4時間目で教習がつらく感じ、その後に「あ、一応走れる」みたいな体験は、いろいろ読んだ教習ブログでも同じパターンでした。最初の方はクラッチ・ブレーキ・アクセルがごちゃごちゃだったもんなー。今もうわわわってなることはあるけど(突然だめになる方がよくないと指摘されるけど)、エンストしたときに手順でパニクることはあんまりなくなったし、そういえば最初にやるウインカー・ブレーキランプの点検もばたばたしなくなったし、慣れというのはすごいもんですね。

とはいえニーグリップの甘さ、上半身に力が入っていることはずっと指摘され続けていて、気をつけてるつもりが走っているうちに意識が向かなくなる、という感じなので、どうにかしないといけません。一本橋も結局ニーグリップがきっちりできてなくて上半身がだめ、というのが解決できなかったし。

次は2段階最初のシミュレータです。その前にコース覚えないと。